バラと藤とかすみ草

こじらせるだけこじらせたヲタク女がただ気まぐれに書きなぐるだけ。だいたいR18です。ご連絡はTwitter:@sawa_camelliaへ。

【感想なぐり書き】花に乞え

【ガッツリネタバレ含みます,ご注意ください!】

 

ふとしたきっかけで,御木ミギリさん作の「花に乞え」を読みました。
私は文を書くのが得意ではないので基本的になぐり書きになってしまうのですが、
なぐり書いてしまうのが本当に申し訳ない作品。

20話近くが無料開放になっていて,そのままどっぷりとその世界に浸ってしまいました。
人の優しさだとか,その心のようなものに触れて少しずつ何かが変わっていくような物語,すごく好きなのです。
もともと和風タッチのものが好きなのも相まって,あれよあれよとその世界に浸り,数時間で読み切ってしまいました。

 

【ここから少しネタバレを含みます】

一度読んでから,何度も何度も読み返しました。
どうして,どうしてそのラストが二人にとって至上のラストなのか。

でも最初に答えが書いてあるんですよね。
「この世は地獄だ」と。
この世が地獄なら,果たして私はどうするか。
「この世ではないどこか」に行くに決まってるじゃないか。
そこに愛する人と行けるのなら,もう何も怖いものなんてない。

私だって,仮に椿だったらそうする。
哀のいない世なんて。
そんなところで生きていくくらいなら。
哀を一人にするくらいなら,間違いなく。

実際,肉体とともにあるってすごく不自由だなと思うことが多いので,
たしかに幸せなラストだったんだろうな…と思います。
思い出したらなんとなくあの世界観にまた浸りたくなってきました。