最上階にある城主の部屋から大広間までは,別棟になっていることもあり,それなりに距離がある。城主の部屋から大広間に着くまでの間も,外の蝉は必死に鳴いていた。 いま,私は生死のはざまにいるのかもしれない。木にしがみついて必死に鳴いている蝉のよう…
「お待ちしておりました,審神者様」振り返ると,そこには立派な城壁と門があるだけだった。「残念ながら,その門を開いても,もう"戻る"ことはできません」「私の顔は,どう,見えていますか」「私どもには審神者様の…素体と申し上げましょうか…お顔が見え…
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